2014年11月11日火曜日

あなたに似たゴルファーたち(伊集院静)

ゴルフは絶望のくり返しであるとは、
プレーヤーなら誰もがしっている。

それでも私たちは、
次の日曜日にはバッグを担いで

近くの練習場に出かけていくのである。






“風が変わって”
コンペで一緒の組の老人は準優勝していた。
おめでとうございます。



「ゴルフをはじめられて、もうお永いんですか?」
『はい、40年になります』
「そうですか、それでお上手なんですね」
『その40年はどんな40年だったかわかりますか?』
「いいえ」



『その40年のうちの39年は、他の人より上達したい、上手くなりたいともう必死でした。それが或る日変わったんですよ。そしたら急にスコアーが良くなったんです。何が原因だか、わかりますか?』



「いいえ、ぜひそれを教えて下さい」
『人生と同じですよ』
「人生と?」
『はい、』



「どういうことでしょうか?」
『ひとつどこかをあきらめることです』
「あきらめる?」
『そうです。がむしゃらにこれしかないと考えていた自分を、どこかであきらめてやることです』


(><)
ここに書かれた文章は、ゴルフ上達に欠かせないことのひとつだと私は思います。



ひとつどこかをあきらめる、欲を捨てることも必要だと思います。まだまだ私のゴルフは頭の表層でしか欲を捨てていないんだなと反省しきりでございます。



事実を謙虚に受け止めて、自分の実力を把握し、プレーをしないと数字はスコアに表れないのでしょう。
だからゴルフは人生にたとえられるのだろうと思います。
ki銀次郎

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