2014年11月17日月曜日

前田陽子プロ優勝おめでとう!(伊藤園レディス)

昨年のQTを12位通過で今年のツアー出場権を手中にし、それまで8年間アルバイトとしてお世話になっていた段ボール工場を退職してツアーに臨んだ2014年。



残り3試合という終盤にきて、29歳、前田陽子プロがツアー初優勝をプレーオフで飾った。


最終組のひとつ前でプレーをしていた前田陽子プロ、
「スコアボードはちらりと見たけど、単独首位に立っていることは分からなかった。もし分かっていたら手が震えて、もっと打てなかったと思う」
入れれば優勝の決まる最終ホールのパットを外し、先にフィニッシュしていた大城さつきとのプレーオフとなった。



「“ここが勝負どころ”のパット(正規の18番)で決められなかった」ことを悔いたのは、昨年の年明けからコーチとして師事する今堀リツの言葉が脳裏をよぎった。
今堀リツ(65歳)482試合の女子ツアー最多出場記録をもつ鉄人。



その今堀コーチから常々、「勝負どころで決めてみなさい」という今堀からの挑発的な言葉に、前田は「ここだ」と認識したものの、外した瞬間、それに応えることができなかったという苦笑いを浮かべた。



池の絡む18番で行われたプレーオフ2ホール目、グリーン手前のエッジから30メートル近いパットを50センチにつけてパーを奪った。



大城さつきの1メートルのパーパットはカップに蹴られ、その瞬間前田陽子の優勝が決まった。



優勝賞金1800万円を獲得し、賞金ランクは68位から34位に浮上。
昨年までの生涯獲得賞金は73万8千円。
今期最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」の出場権に加え、来季シード権もつかんだ。
1800万円は時給810円のアルバイトならば8年半かかる金額だ。



2006年に非会員登録でツアーに参戦し、アルバイトをしながらゴルフに勤しんだ8年間。
「プロになったからには1年でも多くツアーに参戦したい」と語っていた夢は、“ツアー優勝”という大輪の花を咲かせた。



前田陽子は母子家庭、3姉妹の長女である。
“苦労した人間は強い”というのが正直な感想である。



プロゴルファー(生活をかけて戦う)は皆それぞれに苦労や努力をしているだろうけれど、前田陽子プロのような選手の初優勝を見ていると感動しないではいられません。
前田プロ、感動をありがとうございます。

ki銀次郎

0 件のコメント:

コメントを投稿