2016年9月7日水曜日

図解 ゴルフ百講 赤星四郎(校閲)長濱松二(著)

ボビー・ジョーンズが年間グランドスラムを達成した翌年、1931年に発売された日本初の本格レッスン書。
85年経った今も、その教えはゴルファーの心に響く


◆ウッド(Woods)の角度

幾多の経験を経て、遂に、ボビー・ジョーンズは、他の人々が用いている角度よりも少ない角度のウズンクラブ(Wooden club)を採用して仕舞った。


彼の理想はLow Carry+runlong distanceである。
一般の角度 ジョーンズの角度
ドライバー 79度 82度(注)11度、18
ブラッシー 75度 79度(注)15度、11
スプーン  71度 73度(注)19度、17


おおよそ、角度が小さければ、飛ぶ軌道もまた低い事は理解し得る。彼は、これに目を付けたのである。かつては直角の、クラブヘッドを造らせて試した事もあるが、それは自滅して成功しなかった。




一般に、特にウィメット(注、フランシス・ウィメット。1913年の全米オープン優勝者)等は、このジョーンズの、ウッドに対して推賞してはいない。


それは、一般ゴルファーは常に、フェアウェイ(Fairway)の球を飛ばし得るか否かも疑問であるのに、ジョーンズ如きを使用すれば、却って飛ばし得る度を減ずると云うのである。



確かに、大ジョーンズであって初めて使いこなし得る物であって、他の、スターでも及ばざる所であろう。

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