2014年12月11日木曜日

石津謙介の男のおしゃれ実用学

~おしゃれとはポーズである~






あなたは毎日の行動に、ちゃんとした計画を持っていなければならぬ。
そして、ちょっとした一挙一動にも意識的に振舞うということが必要でもある。



酒を飲む時にもポーズがある。



一人でチビリチビリやっている男というのは、私はあまり好きではない。
何となくヤケ酒の感じだし、もしそうでなければ彼女に待ちぼうけを食わされて時間をもて余している感じだ。



本当に酒が好きで飲んでいるとしても、一人というのは何となくみみっちくて、うらぶれた感じである。



どこのバーでもいい。
近頃はやはりグランドバーなどと称するキャバレーみたいな騒々しいところは別として、なるべく女の子の少ないバーがいい。



ママと彼女の姪と二人でやっている、などというところはたいてい雰囲気もいいものだが。



粋なバーテンのいるホテルのバーなんて高級かな。
東京ならば神田の山の上ホテル、横浜ならシルクホテルのバーテンがいいし、大阪ならアラスカのバーが空いていていい。



もっとも本物のスカッチもホテルのバーは安いからね。
なるべく、カウンターの一番端ッコのほうに陣どるにかぎる。
ここはたいてい、常連のための席で、ここに座っていれば、
黙ってチビリチビリ一人で飲んでいても恰好がつく。



しかしこんな男には、よほど気をつけなければならない。
ママの恋人か、時にはここに旦那が坐っている場合が多いからだ。
ちょっとご参考までに。





ホテルのバーでこの席に坐っているのは、
およそキャッシュなどという下品なものは払わないで
黙ってサインして、よけいな口はひとこともきかぬ。
バーテンに軽く目で合図してサッと消えるといった粋なのが多い。



一人で酒を飲む時のポーズがこれである。
いつも誰かが見ているということを意識しているくらいの心がけが必要。



常にポーズをつくるなどというと、とてもキザに聞こえるが、タバコを吸う時も、酒を飲む時も、そしてトイレから出てきた時も、
絶えずポーズ、ポーズ。
ポーズなどというのは、他人を意識し、自分を意識することである。
そして、おしゃれもここから出発する。
石津謙介


(><)
最近、“あくび”を人前ですることに品格のなさを痛感しています。
“あくび”ついやってしまう、どんな場所でも・・・・・



妻の前で“あくび”をすると注意される。
「周囲の人もやる気がなくなるから、人前で“あくび”はしないで」
と“あくび”をするたびに言われた。



私も最初は「あくびくらい、いいじゃないか」と思っていました。
「でもの、はれもの、ところ嫌わず」なんて言葉をいいように解釈して・・・・・



仕事で商談や打ち合わせで、自分が一生懸命に話をしているときに相手に“あくび”をされると、「なんだこの人、私の話は真剣に聞いていないな」と感じるようになりました。



私はそれから“あくび”は人前でしないように注意しています。
“おしゃれな紳士”になるのは本当に難しいですが、せねて周囲の人を不快にさせない、最低限の立ち居振る舞いだけはしたいと思っています。
磯辺銀次郎

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