2016年7月28日木曜日

◆五輪でやったこと、ゴルフでやっていること オリンピック選手に聞きました。

ここ一番のプレッシャー、どうやって乗り越える?



~緊張のパターンを知っておくことの大切さ~

山本博(アーチェリー銀メダリスト)

緊張と向き合う方法にもいくつかのステージがあると考えています。練習時に緊張する状況をつくり、体がどう変化するかを知って、コントロールしていくのが第一段階。

それを試合に持ち込み、実践するのが第二段階です。繰り返すうちにそこそこの成績をだせるようになっていきます。

コントロールされた心理状態を、ここぞという重要な場面で引っ張り出せるようになったら、一流選手の仲間入りです。


競技中、選手は勝利に対する強い欲求に立ち向かっています。普通の一流選手は上を目指すほど欲求は強く、不安も増大するものですが、さらに高みを極めるとそれらを意識の中からすべて排除できるようになります。

ここまで来ると、競技中は行うべきことを淡々と行うことしか頭の中にはありません。ただし、これはオリンピックの表彰台に上がる選手達くらいの領域です。

私はゴルフで感じる緊張感はアーチェリーに比べたら極めて低いものですが、それでも最初の10年くらいは緊張からくるミスをたびたび繰り返していました。

克服できた最大の要因は、プレーに集中できるようにルーティンを意識して行うようにしたこと、失敗する場面にはそういくつもパターンがあるわけではないと気づいたことでした。


行動や考え方に習慣性があるのがスポーツの面白いところです。このことを理解しておくだけでも気持ちの面で大きく変わってくると思います。山本博

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