2013年11月26日火曜日

ゴルフアドレス自論(by ki銀次郎)

昨夜、ki銀次郎の一番の理解者である後輩君から、私のハーフベストスコア39のお祝いをしましょうと誘われ、自由ヶ丘の寿司屋で祝勝会をしながら4時間のゴルフ談義をしました。


スマートフォンに録画してある私のアドレスとスウィングを見て、後輩君はこう言いました。
「背中が丸くなっていますね!背筋は伸ばしたほうがいいんじゃないですか?」


ゴルファーには背筋を伸ばし、お尻をツンと持ち上げる人が多い。
このアドレスは決して間違いではありません。このアドレスからナイスショットする人もシングルさんもたくさんいます。
しかしこのアドレスが、体のスムースな始動とベストパフォーマンスを生むのに最適な構えだとは思えません。


私の意見はこう思います。
『背筋を伸ばすと背骨の両脇にある背筋が硬くなります。背筋が硬くなるとそれに伴って僧帽筋(肩甲骨から肩までつながっている筋肉)も硬直し、終点は肩の筋肉まで硬くするという影響を及ぼしています』


『スポーツを行なう場合、動作の始動以前筋肉を伸ばして構えるスポーツは何一つ無いと思います。野球のバッティングの構え、テニス、バレーボールその他のスポーツでも“構え”たときに筋肉や関節を伸ばした状態で構えるスポーツは無いでしょう』


足を揃え膝を伸ばしたままの静止状態から幅飛びをしても、遠くへとぶことはできない。膝を曲げて、大腿二頭筋と半腱様筋を縮めておいて
一気に伸ばすから爆発的なパワーが生まれるのです』


『グリップを強く握ってスウィングしても、本来のMAXのヘッドスピードが出ないのと同じで、背筋を伸ばす=背筋に力を入れる、はスムースな
スウィングにはつながらないと思います』


『ゴルフの場合、背筋を伸ばして背筋を硬くしてアドレスしてもスウィングができてしまい球を打つことができてしいます。背筋をしっかり伸ばした方がボールと体の距離が一定に保てる安心感があるからという理由から背筋を伸ばす人も多いし、背骨を軸と考えて上半身を回転させるという指向が強いからでしょう。同じ人が背筋を伸ばしたアドレスから打った球と、背筋を伸ばすことを意識しないで脱力した姿勢で打った場合を比較する人はあまりいません。間違いなく脱力したアドレスから打った球は10ヤード先へ飛んでいくでしょう』


背筋を伸ばし背筋を硬くしていても球が打ててしまうから、何の疑問も抱かない。ナイスショットすると背骨を軸としたぶれないスウィングができた思い込みます。間違いではありませんが私は可能性を殺しているような気がします。
背筋を緩めて打った球は、背筋を伸ばして打った球よりも、絶対に遠くへ飛ぶはずです』


『野球のバッターボックスに立ったときのことを思い出してほしい。脇をしめて少し猫背で構えるだろう。むしろバットを構えた姿勢で一番脱力した状態をつくろうと努力します。“いかにリラックスできるのか”が構えの必須条件になっているのです。決して背筋を伸ばして頭を空に引っぱられているような構えをする選手はいません。野球経験者が平均してドライバーショットが遠くまで飛ぶ理由は、背筋に力の入っていない、脱力感のある自然体のアドレスが体に染み付いているのも好条件の一つになっているのです』


アドレスを部位ごとに検証してみてください。
膝は適度に脱力して曲がっている!
グリップはゆるゆる!
肩の力も適度に抜けている!
ここまで体をセットアップして、


背骨を伸ばし、背骨を軸と強く意識して
背筋を硬くして、
お尻を突き出す、

他の筋肉は緩めて、あるいはリラックスを求め、背中だけ筋肉を緊張させてしまうのは、体全体を考えたとき、あまりのにも
アンバランス
ではないだろうか?と私は疑問に思います。


力の入っている場所と入っていない場所が、一つの体に存在していて体は
スムースな動きができるかどうかは疑問です。


背筋を伸ばした状態がその人の「自然体」であれば何の問題もないでしょう。
猫背だろうと、なんだろうと大切なのは
「力の入っていない自然体」
で構えること。
体が一番スムースに始動できる体制をつくることがアドレスの最優先事項ではないだろうか。

ki銀次郎

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