2014年10月29日水曜日

“OBでいいです!”

ゴルフの基本は


“あるがままに打つ”





以前読んだ本にこんなことが書かれていました。
ある名門ゴルフ倶楽部の出来事、メンバー全員からゴルフ場側にOB杭に関する意見が提出された。



「OB杭が多すぎる、OB杭を撤廃しよう」
という案がメンバー過半数からゴルフ場側へ依頼された。



ゴルフ場側は拒否をしたが、メンバーの強引な依頼は受けざるを得なかった。
そしてOB杭は取り外された。



メンバーたちはOB杭を撤廃した各ホールを意気揚揚とプレーした。
平均スコアが5打以上も悪くなってしまった。
ハンディキャップが落ちてしまうメンバーが圧倒的に多くなってしまった。



OB杭を抜いた林に打ち込んだメンバーは、5打も6打もかかって脱出するありさまだった。



OBは1ペナルティを払って助けてくれる救済だということを
メンバーたちは思い知らされた。
1ヶ月後、メンバーの要請でOB杭はもとに戻されたという話。



私はプレー中に、こんな風景に遭遇しました。
バンカーショットを打った人が、いわゆるホームランを打ってしまいました。
ボールはグリーンを越えて奥の林へ一直線!



打った本人は、十分にボールを探しもせずに「OBでいいです!」と言って球を探そうとしませんでした。


私はちがうな・・・と思いました。


“ゴルフは自分の心とコースとの闘い”



本人は悪気はないのかもしれないが、“あるがままに打つ”という
ゴルフの基本を理解しているようで理解していないと思いました。



こういう発言は誤解を招くおそれがありませんか?



ゴルフの基本は

“あるがままに打つ!”



言い換えれば、球が打てる状態ならば、それを打ち続けてカップインさせるのがゴルフ。



「OBでいいです!」はイコール
「林の中の球は打ちたくありません」と言っているのと同じようなもの。
林の中からは1打でリカバリーできる保証は何もないからだろうか。



OBならば、もう一度バンカーショットして、
2パットなら1ペナルティを付加しても、バンカーから4打。
林の中の球を打つと、それが5にも6にもなる可能性がある。

  

最終ホールをパーであがれば、自己最高ベストスア更新!
という場面のティショットを林に打ち込んだ場合だったら、
誰でも目の色を変えてボールを探してしまうのが人間の正直な真情であろう。
決してすぐに「OBでいいです!」とは言わないであろう気がします。



ゴルフプレーは、必ずその人の信頼を表している。
ki銀次郎

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