2014年10月20日月曜日

鈴木尚広(読売ジャイアンツ)

18日の土曜日の夕方、TBSテレビで“バースデイ”という番組を見ました。



読売ジャイアンツ、鈴木尚広外野手の特集でした。
鈴木選手は私と同郷の福島県相馬市の出身です。
中学校時代は陸上部に所属し、毎日30km走っていたそうです。


相馬高校入学と同時に硬式野球部に入部、遊撃手や控え投手をやっていたそうです。
甲子園出場もなく目立った活躍もなかった鈴木選手は1996年のドラフト会議で読売ジャイアンツから4位指名をうけ入団しました。



2001年、新監督に就任した原監督から代走屋として1軍昇格。
自分の中でレギュラー選手への願望との葛藤をくり返したという。
ジャイアンツの1軍選手の平均年俸は7500万円、鈴木の年俸は4000万円。



鈴木の1軍に上がってからの記録は208盗塁、盗塁成功率は驚異の82%、代走としての盗塁106盗塁は日本記録である。



代走として鈴木が1塁べースへ行けば当然バッテリーには警戒される。
鈴木は投手1人1人のクセを暗記し、投手がキャッチャー方向に投げるときと、牽制球をなげるときを見分けている。



ときには右投手のときよりも、左投手のときの方がリードを多くとる場合もある。
こんな選手は過去に類を見ない。



そしてスライディングである。
通常の選手であれば、ベースの2m手前からするスライディングを鈴木はギリギリまでスピードを保ち1m手前からスライディングをする。
これが盗塁屋、鈴木の技術なのだ。



代走屋としての鈴木には強い信念がある。



試合当日、グラウンドに入るはチーム内で1番。
試合開始時刻の7時間前から練習を開始する。
1時間以上かけてストレッチを、それから走って体をほぐす。



体をほぐしたら体幹を鍛えるために、バランスボールの上に立ってスクワットをおこなう。



鈴木はこの姿勢を1年中崩さない!
リーグ優勝し、ビールかけをして祝した翌日の横浜DENA戦のグラウンドにも7時間前にグラウンド入りしていた。



1秒でも速くスタート切るために、上半身は軟体動物のような柔らかさ、代走出番前にはベンチ裏の廊下でアップをこれから使う筋肉へ独自の刺激を与えるのであった。



私はプロスポーツ選手のこれが“プロ根性”を見たような気がした。



目の前のことを一生懸命にやることは、結局自分の身を助けるのである。
というのは、7時間前にグラウンド入りし1本のヒットに匹敵する盗塁を成功させる技術を見につけてきた鈴木選手は、引退後も走塁コーチとして各球団、もしくはメジャーリーグからお誘いがあることは間違いないだろうと思います。

ki銀次郎

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