2015年11月25日水曜日

井上誠一のコース設計論と攻略ルート

――コース設計の心得――




私は日本の美しい自然の中でのゴルフ場設計の仕事に誇りを持っている。
この一生涯の仕事が安易な妥協で無になってしまう。


「井上のコースはこの程度か・・・・・。」と言われる。
そう評価されない為にも自分自身で常に納得のゆく仕事を厳選してきた。
井上誠一



◆最終章 距離感のつかみ方とその錯覚

~距離感を惑わす要素~


ゴルフコースを攻略するためには、戦略要素を克服し、コースに負けることなく自分に勝ってプレーしなければならない。
そのためには、ショットの方向の正確さはもちろんのこと距離感をしっかり把握し、錯覚することなくプレーすることが必要である。


どんなに会心のショットをしても、方向が悪かったり、距離が合わなかったのではスコアをまとめる上から意味が薄れてくる。
目標点に対しての方向性と距離が合致して初めてナイスショットということになるわけだ。


まず、距離のつかみ方について考えてみよう。
コースには、一般的にティグラウンドから200ヤードとか、グリーンまで100ヤードとかいった目印をしているところがあるが、これは、プレーの進行上などから便宜的な意味でゴルフ本来の立場からみた場合、ゴルフ競技の意味を半減するものである。


プレーヤーは自ら距離をつかんで、プレーすることもゴルフ技術の大きな要素であり、自分から進んで距離をつかむことが大切である。
とはいっても、広いコースに立って、正確な距離をつかむことはなかなかむずかしいことで、なにかの目安を置かなければならない。


ティグラウンドに立った時は、まず、自分のドライバーの飛距離というものを考えた上で、フェアウェイ、バンカーや池、林などのように克服すべきかどうかという問題があるわけだが、この時の距離の誤差はグリーンを狙う時のそれに比べたら、多少はゆるされるわけで、さほど大きな問題はない。
 

これがピンを狙うということになれば、5ヤード、3ヤードといえども、最高の結果を求めるならばゆるされないことである。
グリーンを狙うときの単純な目標物には、旗竿の長さがある。


2.44メートルの旗竿は、置かれた距離によっては長くも見え、短くも見える。これは、自分自身の経験によって、どの程度の長さに見える時は何ヤード、というように決めることである。


これが同じホールで、同じ位置から、同じピンの位置を見る場合でも、日によって距離感が違って見えることがある。



天候の違いとか、身体のコンディションなどによって、感じの違いが出てくるのである。
空が晴れて空気が澄んでいる時は近くに見え、雲って靄がかかっている時は遠く見えるという違いがあるわけだ。



コースそのものでも、グリーンまでフェアウェイが平坦に続いている時と、途中に窪地があったり、ハロー(溝)があったりした時では、感じが違ってくる。


平坦に続いている時は遠く見え、途中は窪地、ハローがある時には近く見える。
両側に林が続いている時なども、樹木の高さ、樹木の姿なども距離感を惑わす要素を含んでいるので注意しなければいけない。打ち上げ、打ち下ろしもまた、同じショットでも距離に差が出てくる。
井上誠一


(><)
旗竿は2.44メートルと書かれていますがなぜなんだろう?
日本の規定では2.13メートルです。

 

“旗竿”は英語でFlagstick
ピンフラッグのピンとは、アメリカペンシルバニア州、フィラデルフィア郊外にある、メリオンゴルフ倶楽部で使われているような、裁縫のときに使う針に似たスティック状のものをいう。
Wicker Pin とかWicker Basketという。

ki銀次郎

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