2016年5月23日月曜日

中部銀次郎のゴルフ(体之巻)

自分なりに精神的な制約を取り除く方法を考え出す。
それが練習の真の目的であり、上達するひとつの方法だと思います。


練習場ではそういう訓練をする。
訓練していけば必ずその方法は見つかります。
ムダ球を打たない効果的な練習方法とは・・・・・
中部流の奥義、ここに完結。




~千尋の谷~

今まで何気なく飛び越えていた水溜りが、ある日突然“千尋の谷”に見えてくる。心も体も硬直し一歩も前に進めない。そんな恐ろしい経験をすることが競技ゴルフの世界ではあるという。


たとえば、怖いもの知らずで予選を突破した競技新人が、決勝へ進んでいきなり90を叩いてしまうケースがある。


いつもなら何気なく打っていたショットやパットが恐くなる!


一方、対戦相手は極度の緊張状態の中でも見事なショットを放ち難しいパットも入れてくる。彼我の差をイヤというほど思い知らされる。


そんな時である。千尋の谷を前にして立ちすくんでしまうのは、ゴルフの本当の恐さを思い知らされるには―そこからは二つの道しかない!




一つは尻尾を巻いて逃げ出すこと。
すなわち競技世界に背を向けてお楽しみゴルフに戻ってしまうこと。


そしてもう一つは勇気を振り絞って千尋の谷を越えようとトライし、たとえ惨憺たる結末に終わろうとも挫けず、血の滲む努力を重ね捲土重来を期す茨の道である。


簡単に見えた水溜りが実が千尋の谷だと知ったからこそ、普段の練習に打ち込む気持ちが深くなる。


技術面、メンタル面とも一皮も二皮も剥けて、再び競技の世界に戻ってくる。それでもなおまた新たな恐ろしい谷に遭遇し己の至らなさを思い知らされて、一敗地にまみれまた練習の日々に戻っていく。


苦難の怪談をコツコツと登った後に、好成績を上げられる日が訪れるのである。「千尋の谷を前にした時」
震えつも口元に微笑みを浮かべられることが出来れば、そしてこんな体験が出来る自分は幸せ者だと思えれば・・・・・あなたはきっと真の競技ゴルファーになれるのです。
中部銀次郎

捲土重来(けんどちょうらい)=一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すことのたとえ。

一敗地にまみれ=二度と立ち上がれないほど大敗してしまう。


(><)

ゴルフという競技を別の言葉に例えるならば、「自分の至らなさを気づかせてもらえる競技」これが今回の項の収穫でした。
ki銀次郎

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