2016年5月20日金曜日

竹林隆光の間違いだらけのクラブ選び

棒はどこにでも落ちていた。道具を手にした人類と、
道具をついに使わなかった類人猿。棒を手にした者が勝ちを収めた。

しかし、それが手に余る巨木であれば、どちらにも、意味はなかったはずだ。
使いこなせる技術と、使われる道具の間に、一つの必然性があるのだ。


第2章:ヘッドデザインで性能を判断するのは早計だ

◆アイアンはスポットが高ければ、ミスショットの確率も減る!?

スウィートスポットよりも上で打ったときをミスショットとすると、それより下の面積が広いほうがミスショットの確率が少なくなる。


上級者が重心の高いクラブを使う一つの理由がここにあるわけだ。いつも正確に打てるというよりも、ミスショットの確立が低くなるからである。


ウッドは正反対で、スポットよりも上の面積が広いほうがミスが少なくなる。ミスショットの確率が少ないならヘッドスピードが遅い人にも向いているかというと、決してそうではない。ボールが上がらずにミスショットになってしまうのである。



ヘッドスピードが速い人は重心から遠いところで打ってもバックスピンが強くなるからボールは上げられる。これはヘッドスピードが遅い人にとっては至難の技だ。彼らがボールを上げるためには、絶対に重心位置に近いところで打たなければならないのである。


以上が、上級者が重心位置の高いアイアンを使う理由だ。同時に、ヘッドスピードが遅い人にはロングアイアンが使いこなせない理由でもある。

竹林隆光

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