2016年6月6日月曜日

◆ヨネックスレディス2016

2016年6月3日~5日(新潟県ヨネックスカントリークラブ)で開催されました。優勝はタイのポラニ・チュティチャイ選手。


11歳で本格的にゴルフを始めた。コーチの父は「安定しているツアーに行きなさい」と日本ツアーを勧めた。2012年から本格参戦したが、翌年に向けたサードQT中、父は死去した。母サタヤさんはファイナルQTを控える娘に伝えなかった。 


日本で優勝することは4年前に他界した父でゴルフの師匠でもあるブンシューさんとチュティチャイ選手、2人の夢だった。
「父との約束を果たすことができた」と優勝インタビューでは涙で勝利を喜んだ。


「パットのラインが自分で読みます。私のプレースタイルを知っているキャディさんはいないし、コースによってもプレーの仕方は変わってくる。だから自分で判断します。日本に来て5年は長かったけど、これからもっと優勝したい。ここからがスタートだと思う」


米国女子ツアーではアリヤ・ジャタヌガーン(タイ)が3週連続優勝を挙げるなど、世界でタイ人ゴルファーの存在感が増してきている。
チュティチャイ自信は生活には困っていなかったが、ゴルフをする人は裕福な家庭ばかりではない。家族を食べさせるよう努力している人たちがいる。とハングリー精神がタイのゴルフのレベルを押し上げている一因になっているという。


日本でも“タイのビール”として知られるシンハービールから14歳から援助を受けてきた。「ゴルファーだけでも200人はいるのでは」とタイ企業による手厚いサポートも強さの秘密のようだ。


チュティチャイ選手自身は「ゴルフが人生の一部。トレーニング、練習もしています」とゴルフを心から愛しているという。チュティチャイ選手は30歳と女子ゴルファーの中では決して若くはない。


それでも「ずっとゴルフをしていたいです。ゴルフに対する思いは誰にも負けない」と語った。


153cmでスリムな体型だがスゥイングは豪快でティショットで230~240ydを飛ばす。1Wは米女子ツアーで活躍するポルナニン・ファトラムが愛用することからタイで流行しているという「BALDO COMPETIZIONE568」を使う。



BALDOは兵庫県姫路市に本社を置くエヴァンジェリストジャパン プロダクト社が手掛けるブランドで、いわゆる地クラブです。


ポラニという名前は「星から来た子」という意味。153cmと小柄な30歳は「悩んで眠れない日はない」と常に明るい。これまで下部の1勝だけだった苦節の5年を経て、ようやくツアーの歴史にその名前を刻んだ。

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最終日は+1と大苦戦をしていたチュティチャイ選手。最終日、最終組、トーナメントリーダーというプレッシャーのなか、ボギーになろうかという大ピンチのパーパットを何度も入れてきた。


そして最終ホールのグリーンでも1m以上の嫌な距離が残った。外せば上田桃子の優勝。入れてプレーオフという状況下でも、表情を変えることなく淡々とプレーしていたチュティチャイ選手に感動しました。


優勝してもはしゃぐことなく、細い腕で拳を作って、ほどほどのガッツポーズが印象的でした。
際どいパーパットを入れ続けたチュティチャイ選手をみていて思い出したのは、ボビー・ジョーンズ ゴルフの神髄に書かれている“パーおじさん”の話が頭に浮かんできました。


ポラニ・チュティチャイ選手は最近見た中で最も強い選手に思えます。これからも頑張ってください。

ki銀次郎



◆イ・ボミの新記録
開幕戦から出場した9試合連続トップ10入り達成!
これまでは大迫たつ子、ト・アギョク、横峯さくらの8試合連続だった。


開幕に限らない連続トップ10入りの記録は、不動裕理の16試合連続だが、イ・ボミは昨年から連続で12試合。次はこの記録に期待がかかる。

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