2014年1月10日金曜日

ゴルファーは、開眼、閉眼、また開眼

技術は、簡単に上達しない。
でも、心の持ちようは一言で変わる!
心の強いゴルファーになれる!

(鈴木康之)

『天国のキャディ』

トム・ワトソンとのコンビでしられた名キャディブルース・エドワースの半世紀です。
ブルース・エドワースは不治の難病ALS(筋委縮性側索硬化症)に
襲われながら、非常な不運にもめげず友情と天職への気概を貫き通した人生。


ブルース・エドワースはトム・ワトソンと組んだ当期から
トム・ワトソンのプレーのなにもかも気に入ってしまい、
しかも早くに彼がスーパースターになることを見抜きました。
「彼のプレー僕が見たいと思うプレーそのものだった」


2人は兄弟のように親しいのではなく、兄弟以上の絆で結ばれていた、と言われました。
600試合を超える共同作業の中で意見が食い違うことは皆無。
それはてきぱきとした積極的なプレーだった。
打ち損なっても決して愚痴をいわない。ミスをしてもへそを曲げたりしない。
とブルースは述懐します。


トム・ワトソン自身は、
「わたしの得意技はダブルボギーから持ち直してバーディを決めることだ」


それはつまり、つねに次のホール、そして次の試合に向けて気持ちを切り替える、という意味でもある。
「くよくよしたりはしない、前進あるのみだ」
と誇っています。


テレビでおなじみの、小気味よく歩を運ぶあの弾むような独特の歩き方はまさに「前進あるのみだ」の気概から生まれるものです。


しかし、ブルース・エドワースは次のシーズンはもちろん、
ひょっとしたら次の試合すらもトムの「前進あるのみ」の歩き方についていけなくなるかも知れない、
その不安はブルース・エドワース自身の中だけではなく、トムにも、仲間たちにも、そしてギャラリーたちの中にもありました。


ですから、キャディ最後の年となった2003年のトーナメントでは、
2人が18番グリーンに上がってくると、トムのその日のスコアに
関係なく格別な拍手が響きました。


そのときキャップのヒサシにさりげなく指をやり、観衆に応えるのはトムではなくブルース・エドワースのほう。
トム・ワトソンは優しく微笑んで、拍手を送る側の1人になっていました。


トム・ワトソンは62歳になった2011年も全米シニアに優勝するだけでなく、全英などメジャーでもレギュラーツアーの選手たちを脅かしながら、フェアウェイを「前進あるのみだ」の歩調で闊歩しています。


スウィングの潮流がどう変化しようとお構いなし、
昔のままの小気味いいスタイルです。
ファンとして「見たいと思うプレー」そのものです。
トム・ワトソンは微笑んで歩いています。


未完成の「小僧たち」が群雄割拠している今日、円熟と小気味よさが両立しているトム・ワトソンに、若いファンが増えているという記事もありました。


それでもやはりいちばんのファンは天国のブルースでしょう。
(鈴木康之)


(>_<)
年輪のように味のある顔のしわ、そして神様が微笑んでいるかのような優しい笑顔。

私もすっかりトム・ワトソンに魅せられてしまった一人です。
人間は歳を重ねるごとに頑固になっていくような気がします。
そしてその頑固さは表情として顔に現れます。

私はトム・ワトソンのような優しい笑顔でいれる人間を目標に
生きていこうと思います。
ki銀次郎

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