2014年1月30日木曜日

“プロでも間違えるルールを勉強しよう”


2014年1月アブダビHSBC選手権
ローリー・マキロイはこのルールを知っていれば優勝していたかもしれません。
大会3日目、2番パー5、ボールが歩経路に止まり救済を受けドロップ。
その2打目を打つ際、マキロイの左足が白い線(修理地扱いの区域)を踏んでいた。



ルールでは、救済措置を行う場合、修理地扱いの区域から“完全に”外に出ていないといけない。(誤所からプレー2打罰)



2013年4月 マスターズ 2日目 15番ホール
タイガー・ウッズは第3打を、ピンに直接当たり池に落ちてしまう。


オーガスタのローカルルールで特別に設けられたドロップエリアか、元の位置から打つ。
というのが正しい措置だったが、タイガーは元の位置を選び「2歩下がった位置」にドロップ、失格問題に発展するも(誤所からのプレー2打罰)で最終的には収束。
(ウォーターハザードとラテラルウォーターハザードは救済の措置が違う)





2013年3月 アクサレディス 
雨の影響でコンディションは悪化し、特別ルールが適用されていた同大会。
「リプレース」と明言されていなかったことが女子プロ協会側の不備とされ「6インチプレース」を数回行なった堀奈津佳の裁定は無罰に。
間違えやすいポイントは、誤所からのプレー
「リフトアンドクリーンではボールはリプレース」
             ↓
“泥を拭いていい”ルールは救済になる。
プリファードライでは(球を無罰で6インチ動かせる)
「6インチにプレース」できる。




2006年9月、日本女子プロというメジャー大会、
不動裕理はこの状況下でも、
一度も規則を使わなかった。
ルールの有利さを認めつつ
「あるがままに打つ!」というゴルフの原点を貫いた。


ルール改訂で“埋まっているボール”の状態が明快になった。
球が地面にくい込んだ、という状態について今年の1月から写真の図を使用して解説するようになった。
落下した自分のピッチマークで球の一部が地表面の下にあるという要件を満たす必要がある。


ルール改訂でバンカー内をストローク前に自分の足跡をならせる。
2012年に改訂された新ルールでは、ボールの後方から近づくまでにつけた足跡をならしても砂のテストにはならない限り無罰。
次のストロークに影響を及ぼさない場所であればならすことができる。
プレー前でもバンカーがならせるようになった。



ボール確認のためにルースインペディメントを無罰で動かせる
(ルースインペディメントとは、動かせる自然物)
ハザード内でボールを探すとき、枯れ葉などのルースインペディメントは動かせる。
だが、それでボールを動かしてしまうと、2012年からは1打罰になった。
ボールの確認ができたら砂や枯れ葉は元どおり。

ハザード内だけでなく、フェアウェイのディボット跡などでも、同様のルールが適用される。
ボール確認の際、拾い上げることは認められているが、事前にマーカーや同伴競技者にその意思を知らせて立ち会わせる必要がある。



(ルースインペディメントとは、動かせる自然物)
生長しているもの、地面に固くくい込んでいるものは例外。
大きな石でも地面に埋まっておらず動かせるものはルースインペディメントとなる。




2013年5月 日本プロ 2日目 15番 2打目地点 松山英樹

林の木の根元からグリーンを狙おうと、クラブをソールした際にボールが動いた。
グリーン方向を見ていたという松山は、それに気づかずプレー続行。
アテスト後ギャラリーの指摘により誤所からのプレーとなり2打罰。

松山はここを間違えた!
アドレス後、動いたボールを打ったため2打罰。
             ↓
「球を動かす原因があった」ため、松山はリプレースしなければならなかった。


(>_<)
私はこのシーンをテレビ中継で目撃しました。
しかも超どアップでボールが映っていました。


松山君は「グリーン方向を見ていた」と言っているが
ソールをするとき、ボールあるいはクラブヘッドを見ないでソールをするゴルフプレヤーはいるのでしょうか?
しかも場所は落ち葉が重なっていて、落ち葉に触ったら今にもボールが動きそうな場所でしたよ。


アマチュアで優勝したり、プロになって直ぐに優勝するなど人間として注目されているという自身が置かれている立場、注目度を理解していたなら、
「気づかなかった」こういう言動は出ないし、プレーを止めて正しい措置をとる模範的な行動ができたはずだと私は勝手に思っています。

またそれをギャラリーからの指摘をされて、しかも罰則を受けるという事態は、フェアプレー前提のスポーツマンシップを無視した行為にも見えてしまうのは私だけでしょうか?非常に残念でなりません。


例えば、野球の場合は少年野球も草野球もプロ野球も全く同じルールでプレーしています。
それに比べてゴルフは各個人がプレーヤーであり審判になるので、ルール内容の把握やマナーに関して温度差がありすぎるのが現状ではないでしょか。
本当にゴルフを楽しむのであれば、このような記事をきっかけにルールの把握に努めるとよいのではないでしょうか。
(写真はすべて週間ゴルフダイジェスト2月11日号より)
ki銀次郎


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