2015年4月10日金曜日

石津謙介の男のおしゃれ実用学

帽子有用論



~かぶり方のコツ~

顔の小さい人には帽子がよく似合うというが、八頭身ならなお結構というわけ。
だいたいアメリカ人の標準というのは八頭身、体の割合に顔が小さい。



だからあのアメリカ型の山の高い、つばの狭い帽子が似合うわけだ、
卵型の顔が理想的だが、中にはラッキョウ型などという逆三角形のトンガリあごという人もいる。



こんな人はできるだけ山の高い帽子をお選びになること。
そして、テッペンに行くに従って山が小さくなったもの。
これがあごとバランスがとれて理想的といえる。



どんな帽子でも必ず前をつまんでへこませてかぶる人が多いようだが、このへこみのことをピンチという。
このピンチを作らないでかぶるのが、ドレッシーなかぶり方で、礼装の時の黒い帽子はピンチをつけない。


 ヘイグ&ヘイグ ティン・キャップ 【1940年代前半流通オールドボトル】


有名なウイスキーのヘイグ・アンド・ヘイグ。
あれの入ったビンは三方がへこんでいる。ちょうど帽子のくぼみのように・・・・・。



あれがヘイグ・ヘイグ・ピンチという高級ウイスキーで、へこんでいれば高級というわけでもあろうか。



さて、そのかぶり方だが、クラウンをわしづかみにして(だから昔の人の帽子は真横にピンチができていた)真上から頭に乗っけるのが校長型。
頭が禿(は)げているからかぶるのも簡単。必要以上に目深くかぶって、ブリムの前をやけに下に曲げるやり方が殺し屋型。
悪い人相を見られたくないためだろう。



頭のうしろのほうにずらせてアミダにかぶるのが赤新聞の記者型。
くわえタバコの煙がひさしにぶつからぬよう。




かぶり方のコツは、大きすぎる帽子を深くかぶるとお釜をかぶった格好になる。だからやや小さい目のものをすこし傾けて浅くかぶること。



右でも左でも勝手だが、傾けすぎると品が悪くなる。といって真直ぐでは、田舎の尊重みたいでおかしい。



頭に乗せる時の方法だが、左手でブリムの前方を軽く持ち、右手でクラウンをつかんで真中のピンチを気にしながら、ぐっと頭にかぶせる。これは見ていても、なかなかしゃれたポーズである。
石津謙介

(><)
男に生まれた以上は、くだらないと思えるようなことこそ覚えておきたいものだ。
ki銀次郎

◆ヘイグ家
ヘイグ家は元はフランスのノルマン(ノルマンディのコタンタン半島)地方のアーグ岬に居を構えていた(Cape de la Hague)。そのことから当時はハガ、アガ、あるいはヘイガ(Haga)の姓を名乗っていた(後に転じてヘイグーHaigーとなる)。
1066
年にノルマン公ギヨーム(後のイングランド王ウィリアム一世)によるイングランド侵攻に加わり、その功績によってイングランドとスコットランドの境を流れる、ツイード川に領地を賜わり、川畔のビマーサイドに城を構えヘイグ(ハガ)本家が始まった。
さてウイスキーのジョン・ヘイグ社を創設することになったのは1600年代に入ってからで、ロバート・ヘイグの家系につながり、ロバートから3代は小規模に行っていたが、4代目ジョン・ヘイグ(1878年没)の代になって本格的に蒸留業に乗り出し、息子のヒュー・ヘイグが1893年にマーキンチ(Markinchi)に本拠を置くジョン・ヘイグ社の初代社長に就いた。ジョン・ヘイグ社は後にウイスキー・メーカーの一方の旗頭的存在へと発展していく。
また、同時にヘイグ家の名声を高めたもう一人の人物がヒューの弟のダングラス・ヘイグで彼は軍人の道へと進み、第一次世界大戦当時に元師となり、ロンドン防衛司令官、次いでヨーロッパ連合軍最高司令官として豪勇をうたわれ、伯爵に叙せられた。ジョン・ヘイグ社が蒸留業界で隠然たる勢力を持ったのはヒューの力は勿論のことだが、ダグラスに負うところも多かった。

◆ディンプルとピンチ

ディンプルとピンチですが中味はまったく同じです。えくぼのディンプルが広く知られていますが戦後になって日本ではピンチが販売されていました。ピンチはアメリカ向け輸出専用のブランドとして、ヒューの弟のジョン・アカス・ヘイグが創設したヘイグ&ヘイグ社が販売していたもので、日本がアメリカ軍の占領下にあったところからピンチが長いこと日本の市場に出回っていたわけです。
なお、ヘイグ&ヘイグ・ファイブ・スターと云うスタンダード級もアメリカ向けブランドとして輸出され、ピンチ(意味/つまむ、ひねる)も同様に日本でも販売されていました。ピンチからディンプルにかわった頃、巷ではピンチという名称はイメージがよくないからかわったんだ、などとまことしやかに言われていたようですよ。

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