2015年4月15日水曜日

中部銀次郎のグリーン周り



~相手のミスは期待しない~

中部銀次郎はパットが苦手だった。
1960(昭和35)年、18歳の若さで颯爽と日本アマチュア選手権にデビューした中部は、予選をメダリスト(ストロークプレー1位)で通過。一躍注目の的となった。



だが決勝戦(マッチプレー)に進むと肝心のところでイージーパットを外しあえなく敗退!
翌年もほぼ同じパターンで優勝を逃していた。


最大の原因はパットにあった。



自分はなぜ大事なところで3パットをしてしまうのだろう。
短いパットを外してしまうのだろう・・・・・



深く悩む中部に啓示を与えてくれたのは、廣野ゴルフ倶楽部(兵庫県)の石井哲雄プロだった。





『相手のボールがオンしたら必ずひとつで入れてくると思いなさい』



それ以前の中部は心の中で相手のミスを期待していた。
50センチでも外してくれないものか?
20メートルなら当然3パットして欲しい・・・・・と。



期待通りミスしてくれれば、安堵で気持ちが緩み、予想外に入れられると、とたんに動揺した。



どちらにせよ相手の結果次第で、精神状態がいちいち違う色合いに染められていたのである。



だが相手がひとつで入れてくると割り切れば、その時点で気持ちは自分のプレーに集中するしかなくなる。



中部はおのれの心の負担が急に軽くなるのを感じた。



相手のプレーが気にならなくなった。
勝負どころのパットが決まるようになったのはそれからである。



翌1962(昭和37)年、日本アマ初優勝を果たした。
以降、1978(昭和53)年に至るまで実に6回、中部はアマチュアとしての最高峰に輝いたのである。
中部銀次郎
(><)
ゴルフ以外のスポーツでは、たてまえでは“フェアプレー”なんていいながら相手のミスをあからさまに喜ぶスポーツは少なくない。



しかしゴルフは違います。
密かに心の中で相手のミスを願うようなことがあれば、自分のプレーが緩んでしまい、必ずミスが自分に返ってきます。



むしろ、「そのバーディパットを入れてこい。お前が入れたら俺も入れる」という気持ちのほうが大切です。
ゴルフは自分との戦い!自分にこそフェアな気持ちと行動が伴わなければ好結果を得ることができないのがゴルフなのです。

ki銀次郎

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