2015年4月10日金曜日

中部銀次郎のグリーン周り

プロも唸った
伝説のアマチュアが
やさしく寄せる
アプローチの極意を伝授



~グリーン上でのズル~

トーナメント担当のカメラマンが、ため息をつきながら中部銀次郎に打ち明ける。
「中部さん、俺、トーナメントカメラマンやっているのがいやになっちゃいました」


『なぜですか?』



「俺たち望遠レンズでプロの姿を見ているわけですよネ」
「すると肉眼では見えないところまでファインダーの中で見えちゃったりするんです」
「それは思いがけない姿が・・・・・」


思いがけない姿とは?


「グリーン上でズルしているとか・・・・・」
『どんなズルですか?』



「オンしたボールを一度ピックアップしますよネ、で、自分のパットの順番が来てボールをセットする時、微妙にズラすんですよ」
『微妙にズラすとは?』




「たとえばボールがオンした地点が小さな凹みの部分だった時なんか、そこを避けて平らな所にセットするんです」
「もちろん全員がそんなことしているわけじゃありませんが、一人でもそういう姿を見ると、こんなことでいいのかって気持ちになっちゃうんですよ」



『そのプロの気持ちが分からないでもありません』
『何しろ彼らは一打一打に生活が懸かってるわけですから、出来心でつい・・・・ということもあるのかもしれません』
「それじゃ中部さんでもそんな誘惑に駆られるってことですか?」



『私はむしろ逆です』



「逆?」
『凹みからパッティングするのはとても難しい』
『私の経験ではボールは大体目標より右に転がります』
『しかしどれくらい右に出るかは神のみぞ知る世界です』



「つまりショートパットでも入る保証がまるでないことになりますよネ」



『でもそれがゴルフの面白みであり、そんな試練を与えてもらったことに感謝の気持ちが湧くほどです』
『こんな難しい状況から自分なりの技術と経験と決断力を総動員して対処した結果、カップインに成功した時は、天にも昇る気持ちです』



「中部さんの話をうかがって俺、なんだか気持ちがすっきりしました」
ゴルフも人生も難しい状況にこそ醍醐味があるのかもしれませんね」


『いい写真を撮ってくださいね、ゴルフの本当の素晴らしさを伝えられるような』
中部銀次郎

(><)
そうか、ライの難しい場所にボールがあったり、トラブルショットのときこそ「こんな難しい場所からボールが打てるなんて」と感謝しなければならいということですね。



しかし、人生や普段の生活で厳しい状況下におかれたときに感謝の気持ちはなかなか持てるものではありません。
誰しも「自分の人生はディボットだらけで、なかなか厳しいライだな」と思いがちでしょう。



今に感謝し、生きていることに感謝する気持ちを持つ自分をつくることが大切なんですね。
今を幸せだと思えない人は、一生幸せになれなといいますから・・・・・

ki銀次郎

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