2014年2月24日月曜日

ソチオリンピック閉幕

トップアスリートがスピードと技を競う場面には必ず感動があります。
私が今大会で一番感動したのは、スキージャンプ団体銅メダルをとった「レジェンド 葛西紀明」選手です。

1998年の2月17日、長野オリンピックでのジャンプ団体で日本男子(岡部、斎藤、船木、原田)は金メダルを獲得した。
大会直前にケガをしてしまった葛西の姿はそこになかった。


通算16勝、2位10回、3位22回(201424日時点)と力はありながらメダルに縁がない葛西。
幼少期は明日喰うにも困るような貧困家庭で育ったという。


そんな葛西がソチまで繋げた思いの陰には想像を絶する努力があったと思います。
毎日が「やめちゃおうか」「やめちゃえば」という甘いささやきとの闘いだったと想像します。


練習を続ける肉体よりも、あの年齢からして競技を続けることの精神力を維持する辛さは半端なものじゃないだろう。


悔しい思いをした長野オリンピックから16年後の同じ日、
2014年2月17日、ソチオリンピック出場のジャンプ団体日本代表、清水、竹内、伊東、葛西は銅メダルを奪取して見せてくれた。


いったい誰が16年後の葛西のこんな姿を想像できただろうか。
長野オリンピックで金メダルを首にぶら下げていたら、葛西はジャンプ競技を引退していたどころか、人生の階段を踏み外していたかもしれません。


そう考えると16年間という長い間努力させてくれたジャンプという競技に感謝せざるを得ないところだろう。


ソチで開催されたオリンピックで銅メダルを首にさげた葛西紀明という人間は、少なくとも長野オリンピックで金メダルを首にぶら下げていたであろう葛西紀明という人間よりも、私の目には金色に輝いて見えました。
ki銀次郎

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