2014年5月14日水曜日

近藤紘子さんの戦後69年目の始球式(2014年5月13日 セントルイス・カージナルス戦)

近藤さんは広島市出身で69年前に生後8ヶ月の時に爆心地から約1km地点で被爆。
後遺症に苦しみながらも語り部として平和の大切さや核兵器の根絶を訴えてきた。


10歳の時、牧師だった父親と共にアメリカのテレビ番組(This is your life)でジャーナリスト(ノーマン・カズンズ氏)の計らいで、原爆を投下した爆撃機エノラゲイの操縦士ロバート・ルイスと出会った。



近藤さんは子供心に、エノラゲイの操縦士に会ったら、パンチしたり、蹴ったり、噛んだりしてやろうと思っていた。



そしてエノラゲイの操縦士ロバート・ルイスを睨みつけた時、相手の目に見えたのは涙だった。
原爆を落とした広島の上空からみて「自分はなんということをしたのだろう」との思いを語りながら涙を流す彼の姿に近藤さんはショックをうけた。



自分の中の悪に気づいたとき自分の考えが180度変わり、これまでの景色が一変した。
近藤さんは『憎むのはこの人ではない。戦争をお起こす人間の心の中の悪』だと思った。



『人間は許しあわなくては生きていけない』



近藤さんは世界各地で講演を続けてきた。
先月、長年の功績をたたえようとセントルイスカージナルスから始球式の依頼をうけた。



近藤さんは『ボールを投げたことがない私が、始球式に出るとは思わなかった』と述べている。



セントルイスはかつて濃縮ウランの製造拠点として原爆開発に重要な役割を果たしていた街。
今も放射性廃棄物が貯蔵され、原爆投下を決断した地元出身・トルーマン元大統領の名前がつけられている。



この日のセントルイスの空は69年前と同じすみきった青空であった。


(><)
“自分の中にある悪”
今まで一度もウソをつかないで生きてきた人はいないと想像します。
しかし日常生活では、つい自分を有利にするための行動や言動をとってしまう自分がいる。


まずはすべてにおいて“お先にどうぞ!”の心をもって一人一人が日常生活をおくることが大切だと感じています。

ki銀次郎

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