2014年5月16日金曜日

“中部銀次郎の攻め方、狙い方”

キャディさんにおんぶに抱っこではなく
自分の推理力と判断力を総動員して
コース設計者と対話する。

そうすればゴルフはさらに楽しく、味わい深くなる。(中部銀次郎)




“25歳の転換期”


昭和33年(1958年)夏
まだ高校生の身で関西学生選手権に推薦出場したのが、中部銀次郎の競技生活のスタートである。



以来9年間、中部はひたすらショットの精度を上げるために必死に練習を重ねた。
しかし、25歳のある日、中部はふと気がついた。



「今まで考えていたことは、まるで逆だったんじゃないだろうか!」



それまではナイスショットこそ正常な現象で、
ミスは異常事態だと思っていた。



だが実はゴルフというのは・・・・・
「ミスが当たり前のゲームなのかもしれない!」



その証拠にどんな名手でも一度もミスなしで18ホールを終える事などありえない。
まして自分のゴルフを振り返ると8割、9割が意図したショットと違っている。



ゴルフとはミスショットの積み重ねなのだ・・・という発想の転換を得て、中部は突然プレーに余裕を持てるようになった。



たとえばピンが右に立っているパー4のティショット、
それまでの中部ならフェアウェイ左サイドのただ一点を必死に狙い、それを外すと失望を禁じえなかった。



だがミスを当たり前だと思えば・・・・・



「そもそも人間のやる事ですから220ヤード彼方の一点を狙い撃ちするなど達成できる方が稀有なんです」
「それが叶わなかったからといって、いちいちガッカリしていたのではスコアがまとまるはずがありません」



「ミスが出て当たり前!」





「フェアウェイならどこでも御の字!」


「それどころか左ラフでもOK!」



「ただし右ラフにだけは外さない!」
「そういう広い心で気持ちを楽にして打つと・・・」
「この結果が出ても自分を責めなくてすみます」



「なぜなら左ラフからなら十分グリーンが狙えますから」
「いわば私はプランどおりのゴルフをしているという気持ちになれるのですから」



「今のショットも以前の私ならミスだといって、がっかりしたかもしれません」
「なにしろ私が狙ったのはグリーンセンターでしたから!」
中部銀次郎


(><)
「ミスが出て当たり前!」
自分にも言い聞かせるように努力します。
ki銀次郎

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