2015年6月19日金曜日

井上誠一のコース設計論と攻略ルート

――コース設計の心得――

私は日本の美しい自然の中でのゴルフ場設計の仕事に誇りを持っている。
この一生涯の仕事が安易な妥協で無になってしまう。


「井上のコースはこの程度か・・・・・。」と言われる。
そう評価されない為にも自分自身で常に納得のゆく仕事を厳選してきた。

井上誠一




第4章 ゴルフコースの戦略要素

~実力に適した最高の効力法~

ゴルフコースの理想のルートを攻め進める実力あるプレーヤーは果敢に戦略要素に挑戦し、パーやバーディを狙ってゴルフを楽しむことができるだろうが、実力の伴わないプレーヤーが自分の力をも考えず打ち進んだのでは、スコアをまとめることなどおぼつかない。
自分が狙い得る最高のものを目標にして攻めることが大切である。



ボギープレーが実力のプレーヤーがバーディを狙ってみてもそれは非常に困難で、この無理はハザードにことごとく阻まれることが多く、逆にボギーすらとれないということにもなる。



ゴルフコースは、ボギープレーを目指すプレーヤーに対してはそれほど厳しい難易性を持たせていないのが最近の一般的傾向で、プレーヤーはそのことも頭に入れておくことが必要だろう。



昔、英国でゴルフのプレーヤーがコースを設計したところ、その設計者がプレーヤーとしてプレーした時に勝ちたいと考え、下手なプレーヤーに厳しいものにし、自分に有利なように設計した時期があったが、このようなことは現在ではあまり見られない。



戦略性に富んだコースが望まれ、設計上もそのことに重点が置かれるわけだ。



プレーヤーはそのコースデザインの性質を見極めることがティインググラウンドに上がっての第一課題で、その判断をあやまるようでは最良のルートを外れた道程をたどることにより、効果的に最高のものは得られないということになる。



また、戦略要素を理解して最良の攻略ルートを極めてみても、自分自身の実力を考えてからではないとそのルートを進むべきか、他のルートを見出して進むべきか一概にはきめられないものがあるわけだ。



自分の実力を把握した上で、進むべきルートをきめ、その上でホールハザードを克服していくことが、それなりの最良の結果に通じるのである。



重ねていうが、自分自身の力に合った進み方をすることが必要なことで、それは決して逃げということではなく、それなりのステップであって、実力を発揮することができるものである。
逃げる気持ちには厳しい障害が待ち受けている。
井上誠一


(><)
“自分の力に合った攻め方”ここがポイントですね。
我々ビギナーゴルファーも、狙ったところに打てないんだもん~ではなくて、こういうことうをしっかり身につけていく必要があるのですよ。
ki銀次郎

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