2013年8月27日火曜日

脱俗のゴルフ(鈴木康之)

「ゴルフにはスコアよりもっともっと大切なことがある」
Less is More
欧州西北の海岸線で育まれてきたゴルフが、北アメリカ大陸に持ち出され、文化だったゴルフが産業としてのゴルフになり、市場経済原理が罷り通るものとなりました。

わが国のゴルフ百余年を振り返れば、二十世紀の前半は英国ゴルフに倣って「ゴルフ倶楽部」として地味に質素に嗜んでいましたが、
後半からはコースもハウスも用具も、工業力頼りの、プロの賞金王を頂点とする米国ゴルフ産業を真似てきました。

米国の作家、ジェームズ・ダッドソンのドラマ『Final Round』に実話としてトム・ワトソンが英国で出会った「リンクスゴルフの
神学 Less is More」という言葉が記されています。
作家はこの言葉の解釈を書いていません。
邦訳本(大地舜訳)では「少ないほうがより多い」
とあります。
原著を確かめてみましたが、それ以上のものは読み取れません。

私のような古い日本人は、徳川家康の
「足らざるは過ぎたるに勝れり」
「不自由を常と思えば不足なし」
の教え、五七五芸術の簡素と深みの両立、最近復活の
「もったいない」
のモラルなどに馴染んできましたから、Less is Moreは頭の中で応用しやすく、咀嚼しやすい言葉です。
そしていまどきは反省を促される言葉として、重く私の中に座していました。

2008年まで長きにわたってセントアントルーズ・オールドコースのキャディマネジャーを務めてきたゴルフ博学のリック・マッケンジーは、在籍当時に交わしたメールで私がLess is Moreを持ち出したことにこう話してくれました。
「そのとおりです。本当のリンクスコースほどマザー・ネイチャー(自然)任せで設計されている。だからプレーヤーはシンプルにプレーすればするほど、コースと深く付きあえ、豊かな満足を得られます」

愚問ながらシンプルにプレーとは、聞き返しました。
「昔の人たちがプレーしたように、ということです」
納得。素朴なクラブで、簡単なルールで、日暮れのひととき気楽にラウンド、酒一杯のおごり以上には欲深くならずに、という意味です。

(>_<)
私は本で読んだすべてを覚えてはいません。
しかし少しずつほんの少しずつでいいからゴルフの本質を体に
染み込ませたい。
そんな願いを込めてブログに掲載しています。
ゴルフっていいなぁ~
ki銀次郎

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