2014年9月4日木曜日

中部銀次郎のグリーン周り

プロも唸った
伝説のアマチュアが
やさしく寄せる

アプローチの極意を伝授




“ワンパターンの強さ”


「上げるべきか、転がすべきか・・・」
「フェースを開いてフワッと行こうか」
「それとも閉じて低く飛び出させてキュキュッと止めようか・・・?」



『ずいぶん複雑なゴルフをなさっていすね』
「だっていろいろ悩むじゃないですか」



『私はなるべく悩まないようにしています』
『というよりアプローチいつもワンパターンです』



『まずは30~50センチのところにボールを落として、あとはピンまでゴロで行くクラブを選びます』
『たとえばボールから落としどころが1メートルで、そこからピンまで20~30メートルなら5番アイアンというように』



『その比率が違っていくごとに6番になり7番になり、やがてウェッジにまでなるわけですが・・・』



『とにかく考え方はワンパターン




「それじゃ構え方や打ち方は?」
『それもワンパターンです!』
『ボールは普段のショットより1個分だけ右に寄せます』
『あとは掃くようにボールをヒットするだけです』



「中部さんは考え方もシンプルなら、打ち方もシンプルなんですね」
『球筋は低く出てゴロゴロと転がっていきます』
『見栄えのしないショットですハッキリ言って、カッコよくありません、でもこれが一番安全で確実にピンに寄ってくれるんです』



ワンパターンに徹していれば、あれこれ悩む必要がありません』
『悩みが少ないから、こころが平静を保てます。その結果ミスも起こしにくいんです』



ワンパターン―それは一見ナントカのひとつ覚えのようでいて、実はしたたかなアプローチ戦略なのである』
中部銀次郎

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