2014年9月24日水曜日

中部銀次郎のグリーン周り

プロも唸った
伝説のアマチュアが
やさしく寄せる

アプローチの極意を伝授




“ニブリックが教えてくれた”



「多くのゴルファーがバンカーで臆病になるのは、カップのすぐ近くでフルスウィングしなければならないからだ」
(ボビー・ジョーンズ)



『私もそう思います。実際の距離は30ヤードだけど7080も飛ばすようなスウィングを要求するのがバンカーショットです』



『ところが見た目にすぐ近くにカップがあるものだから、バックスウィングが不足になりがちになります』



『またダウンで、打ち急いだり、しゃくり上げたりして、失敗している方を多く見かけます』



『バンカーショットの秘訣ですか?それはこれが教えてくれました』
9番アイアン、当時はにブリックと呼んでいました』



『私がゴルフをはじめたころ(昭和27年、1952年)はサンドウェッジもピッチングウェッジもありませんでした』



『だから極力バンカーは避けるべきハザードだったのですが・・・』
『体が弱くて飛ばないものだから、私はしょっちゅうバンカーにつかまっていました』





『どう脱出するか、ない知恵を絞って思案を重ねますが使えるクラブといえば・・・結局ニブリックだけです』



『しかしこれがなかなか難しい!』
『なにしろロフトが50°しかないし、バンスもついていない』
『だからちょっとでも失敗したら決してボールは・・・出てくれない!』



『何度もミスを重ねるなかで私は体で覚えたんですね』
『ゆっくり下ろすのがいかに大切かということを!』



『ゆっくり下ろすためには、大きなバックスウィングが必要だということを!』



『バンカーにつかまったら、何はともあれ大きく上げてゆっくり下ろす



『これを身につけていく中で、やがて私はバンカーからでもカップを狙うことができるようになりました』



道具に恵まれず、飛距離に恵まれなかった少年時代が中部銀次郎をバンカー名人に育て上げたのである。
中部銀次郎

0 件のコメント:

コメントを投稿