2014年9月5日金曜日

中部銀次郎のグリーン周り

プロも唸った
伝説のアマチュアが
やさしく寄せる

アプローチの極意を伝授




“疲れないアプローチ”


中部銀次郎はかつて週刊ゴルフダイジェスト誌上で、
作家の三好徹と対談連載していたことがある。
その中でアプローチをめぐってかなりの激論になった。



三好はアプローチはすべてピッチングウェッジの一本槍、
1日のラウンドで18回使うときもあるという。




一方、中部は、たった一本のクラブであれこれ打ち方を変え
球筋を変えることは、
練習時間が圧倒的に少ないアマチュアにとっては、
得策ではないとの自説を披露する。



『構え方も、打ち方も同じで状況によってクラブを変えたほうが、
安全だし確率がいいと思いませんか?』
と中部は言う。



三好は簡単に引き下がらない。
「自分にとってピッチングウェッジは、とにかく安心感を与えてくれる
クラブなのだ。だからたとえ7番で転がしたほうがいいと言われても、
7番に持ち換えたとたん心の底に不安が忍び寄る」



「それを考えるとどんなライ、どんな状況でもピッチングウェッジ
1本で行ったほうが寄っていく気がする・・・」





中部は自説を強要することはない。
ゴルフは人それぞれの楽しみ方があるのだから。



『アプローチは、それぞれの信じるところにしたがって、
オレ流を貫けばいいでしょう』
と温かく見守る。



とはいえ中部は自説を曲げることは決してしない。
フェースを開いて球を上げにいったり、
うんと右足寄りにおいてかぶせたり・・・



そんな特殊技術は日本アマを争うような戦いにおいてさえ、
ほとんど必要ないのだと断言する。



『第一しょっちゅう打ち方を変えていたら疲れちゃうじゃないですか』


打ち方、構え方を変えずにクラブを変えるという中部流は、
当面のアプローチだけの安全性や確率を求めているのではない。



18ホール持続する精神のスタミナをも考えて推奨しているのである。
あなたは1本派、それとも中部流ですか?

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