2015年9月8日火曜日

◆バンカーショット

平均スコア85前後を出す後輩から、バンカーショットの質問をうけました。

 「バンカーショット画像」の画像検索結果
「ボールの位置がバンカーの一番手前(入口)で、バンカーの先端まで20ヤード、ピンがさらにそこから10ヤード先にあるグリーンを狙うときに、バンカーを1発で脱出できない」
という質問でした。


自分の思う所の原因は何?と聞くと
「サンドウエッジのリーディングエッジ(歯)が砂に刺さってしまう」からだといいました。


そこでわたしはボールの位置は?と聞くと
「右足より」だという。


【わたしの思うところ】
まずバンカーショットが苦手な人は多いと思いますが、基本中の基本を実行していない人がほとんどである。

◆素振り
バンカー内のボールの位置を確認したら、これから打とうするスウィングの素振りをバンカーに入る前に芝生の上で行うことです。
スウィングイメージをつくることは大切だと思います。


また、バンカー(ハザード)内で素振りをして、万が一クラブが砂にでも触れたらペナルティになってしまいます。


◆ボールの位置
物理的にいって、サンドウェッジという特別な道具を使うのであれば、砂の上をバウンスを滑らす必要があります。
だとするならば、スウィングが円を描く以上、円弧の最下点(体の中心)よりもターゲット方向(左足寄り)にボールをセットするべきではないでしょうか。
むしろ真ん中よりもっと左足寄りでいいのではないでしょうか。
 

スウィングが円である以上、ボールが右足寄りにあれば、当然のようにリーディングエッジ(歯)が鋭角に下りてくるわけですから、砂に刺さってしまいヘッドがスムースに抜けなくなり、ボールは思ったほど飛ばないのではないでしょうか。

◆スタンス
バンカーショットのスタンスを聞かれて、論理的に答えられる人は少ないと思います。


フェアウェイやラフで左足上がりは球が上がりやすいことは皆さんしっていると思います。
ならばバンカー内は柔らかい砂なのだから、右足だけグリグリと動かし沈めるだけで“左足上がり”のライは完成するはずだ。
なにがなんでも両足グリグリする必要はないのではなかろうか。


◆体重
打つ前から左足体重にしておきます。
要するにインパクト時のカッコウを想像していただきたい。

バンカーショットが苦手な人ほど、球を上げようとして右足体重になり、スウィングはすくい上げようとするスウィングになってしまいます。
左足にしっかり体重を乗せて振り抜くことが大切です。


◆バンカーショットの距離
バンカーだから必ずしもサンドウェッジでなければならないということはないでしょう。
スウィングの大きさや強さでボールの飛距離を調整できない人は、アプローチウェッジやピッチングウェッジなどロフト角を変えてみるのが一番簡単だと思います。


また、ピンが近い、あるいはバンカーのアゴが高いだけでボールをそんなに遠くへ飛ばさないバンカーショットの場合は、スタンス幅を極端に広くするのもひとつの方法です。


スタンスを広げることで、体の重心(腰の位置)は下がる。下がることでスウィングアークが斜めから横に振るスウィングになり、少々強く振っても球は遠くへは飛ばないでしょう。
安心してクラブを振りきれます。


◆目玉
一番簡単なのは、クラブヘッドを“くの字”に構えるスコップショットだと思います。
やったことのない人は違和感があって難しいかも知れませんが、1回や2回失敗するつもりでやってみるか、バンカー練習場で試してみてください。

 
永いゴルフ人生には、何度も“目玉”に出くわすことでしょう。
このスコップショットをやっておけば、永いゴルフ人生のスコアのうち最低でも50打数は違ってくると思います。


◆最後に
以上の技術が正しいかどうかは、読んだ方々の判断におまかせするとして、我々アマチュアレベルの人間のバンカーショットをするに至って最も大切なことは“出ればいい”と思うことでしょう。


“寄せよう”“乗せよう”などという欲が心を過ぎった時点で、脱出できるスウィングは出来なくなってしまいます。


バンカーショットこそ“心の窓が開いているうちに打て!”と言います。構えたらサッと打つ。
いろいろと考えれば考えるほどバンカーショットは出なくなります。

ki銀次郎

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