2013年5月22日水曜日

ダウン・ザ・フェアウェイ(ボビー・ジョーンズ)


ダウン・ザ・フェアウェイ(ボビー・ジョーンズ)
ゴルフに少しだけ深く興味を持つと、必ず出会う言葉があります。
「オールドマンパー Oldman Par」という言葉です。
この言葉をしらない人のために紹介します。

「オールドマンパー Oldman Par」とは、目の前の対戦相手に惑わされず冷静にプレーするために、ゴルフの球聖と呼ばれたボビー・ジョーンズ(Bobby Jones 1902~1971)が想定した空想上の人物のことです。

「ゴルフとは、誰かに勝つためのスポーツではなく、各ホールのパー、言い換えれば自分自身との戦いである」とゴルフで最も大切な真理を語り、

「Parおじさんを相手にプレーする。ゴルフとは誰かに勝つためのスポーツではなく、各ホールパー、言い換えれば自分自身との戦い。パーおじさんは、バーディも出しませんがボギーも出さない、パーおじさんとの戦いに徹して、目の前の相手と戦ってはいけない。オールドマンパーと長い旅をともにしようと思うなら、自分もまた忍耐しなければならない」

というゴルフの究極の境地を言葉にしたのがボビー・ジョーンズです。

マスターズは、文字どおり名手(マスター)たちが技を競うゴルフ祭典である。マスターズだけが世界の名手を招集できるわけではない。
マスターズがマスターズとして意味と価値を持つのは、別のところに理由があるはずである。
そうボビー・ジョーンズがつくったオーガスタ・ナショナルGCで、それが開催されるからなのだ。

マスターズの主役はオーガスタ・ナショナルで技を競う選手たち―というわけではない。偉大なるゴルファー、ボビー・ジョーンズの記憶なのである。

アメリカ人にとって、ボビー・ジョーンズという人物がどれほどの存在であったかは、わたしたち日本人にはとうていわからない。が、次のような事実を知れば、おぼろげながら察せられるような気もする。

過去にニューヨークのブロードウェイをパレードして迎えられたアメリカのヒーローが、5人いる。
第一次大戦の英雄、パーシング将軍。
大西洋単独横断したリンドバーグ。
第二次大戦の英雄、アイゼンハワー将軍。
宇宙飛行士のジョン。グレン。
そしてボビー・ジョーンズ。
1926年と1930年と二度にわたってパレードしたのはボビー・ジョーンズただ一人。

二度目は全英オープンに勝ったときだが、それだけが理由なら、彼より前にウォルター・へーゲンがすでに二度、全英オープンで優勝している。
へーゲンが勝ってもパレードは計画されず、ボビー・ジョーンズの勝利には二度までもパレードが組織されたのは、ボビー・ジョーンズというゴルファーに対してアメリカ人が抱いていたイメージが、一種畏敬のこもったものであることが見てとてれる。

(>_<)
という文章がこの本には書いてあります。ボビー・ジョーンズを知らずしてゴルフは語れないのではないでしょうか?
ki銀次郎

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