2015年1月8日木曜日

エチケットの語源



~エチケットの語源~

エチケットとは?(Ⅰ)
むかし、フランスのヴェルサイユ宮殿の庭に美しい花園がありました。
この花園をあらさないように立てられた「立ち入り禁止」の札を、
フランス語でエチケット(Etiquette)といいました。
その後、この言葉はより広く“心の花園をあらすな”という意味で使われるようになった。



エチケットとは?(Ⅱ)
ルイ14世時代のフランスのヴェルサイユ宮殿で発行証=チケットから発生した言葉。
ある基準以上の貴族のみに発行され、ヴェルサイユ宮殿に相応しい
「宮廷の作法」を身につけていることが条件であり、
世襲制の貴族社会では、位の高い貴族は何代にも渡ってこのチケットを持ち、堂々と宮殿に出入りして、ルイ14世と直接会うことが許されたそうです。



~「マナー」と「エチケット」、「礼儀」と「作法」の違い~

マナー(Manners)の語源は、ラテン語で「手」を意味する。
マヌス(manus)で「お手並み拝見」の意味とか。
 本来、「マナー」と「エチケット」は違う意味をもっている。



「マナー」の語源ははっきりしないが、英国の Manor(マナ=荘園)と関連が深いと言われている。イギリスにはかつて “マナハウス” と呼ばれる
地域の人々が集うマナハウス集会所(コミュニティ)があり、それを建てたのは地域の地主(Gentry)で、ジェントルマン(gentlemanの語源となった。
ジェントルマンによって示された博愛精神や、人との関わり方が手本とされたようだ。



 一方、「エチケット」の語源は、ルイ 14 世の頃、ヴェルサイユ宮殿の庭に立てられたトイレの場所を示す注意書きだったという説や、宮廷内に入るときに渡された身分を示す札だったなどの説がある。
いずれにしろ、それが宮廷内の作法をさすようになった。



 アメリカで有名なマナー&エチケットの本に『Emily Post s Etiquette』があるが、そのなかで著者のポスト女史は、
「マナー」と「エチケット」の違いをこのように述べている。



「エチケットは他者への思いやりに基づく行動の規範であり、良いマナ-とは、この規範に則って生活をしようという人々の温かい心や善意である」



日本語ではどうだろうか。
辞書では「礼儀」は、相手に対して失礼にならない態度や振る舞いとあり、「作法」は生活の中で昔から決まっている “仕方”  “やり方” “決まりごと” などと説明されている。





 こうして見ると、「マナー」「礼儀」は、
相手に対して取るべき態度や配慮、社交上の心得であり、「エチケット」「作法」は、その “心” を相手に伝えるために知っておくべき知識やしきたり、あるいは心を伝えるための身体的な動作や振る舞いなどをさすと言えよう。



 マナーの目的は、より良い人間関係を構築することにあるが、そのためには、善良な人としての “心のあり方” と、規範となる社会的な “知識や所作” などの修得といった両面が必要なのだ。



しかし、「衣食足りて礼節を知る」ということわざがあるように、
これらは自らの志だけで高められるものでもない。



例えば、命に関わる状況のときに人のことを慮る余裕はないように、
その人を取り巻く環境も大切な要素である。



「マナー」「礼儀」が、社会や人の “成熟度のバロメーター” であると言われるのは、こうした点からであろう。



 武道の世界では「心」「技」「体」という言葉がよく使われる。
これを「マナー」に照らし合わせてみると、
ゆとりのある優しい「心」と、それを伝える「技(術)」、そしてその規範となる「知(識)」のバランスが取れていることが大切で、
それらがバランスよく整っていることが、品性ある人、品格ある振る舞いと言われるのではないかと、考える。





(><)
私は体育会出身なのでそれなりに礼儀正しく生きてきたつもりだったが、
ゴルフをすることにより、改めて「エチケット」「マナー」を学習しています。



「マナーや礼儀が、社会や人の “成熟度のバロメーター” である」


人間である以上、マナーや礼儀の成熟度を高める努力をしながら生きていくことの重要性を感じています。

ki銀次郎

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