2015年2月27日金曜日

中部銀次郎のグリーン周り

プロも唸った
伝説のアマチュアが
やさしく寄せる

アプローチの極意を伝授





~幸か不幸か出だしの1パット~

中部銀次郎3パットを忌(い)み嫌った。
しかしそれいじょうに警戒したのは、出だしの長いパットが入った時だった。



思いがけない幸運が転がり込んだことで、気持ちの気合が変わってしまいます。
驕り高ぶりが頭をもたげ、緩みや隙が生じたり、
あるいはまた、そのあとのホールを大事に行こうと意識しすぎて委縮してしまったり、その結果パットの感性が極端に悪くなったりしてしまうのだという。



ベタピンについた場合は除いて、
どんな時もグリーンに乗ったら2パット。
それが“銀の流儀”であった。



「練習グリーンでいくらタッチが合っていたとしても、いざ本番では心模様も変わります。グリーンのタッチも違います。だからまた振り出しからやり直し・・・・・」
「それぐらいパットというのはデリケートなものなんです」



そう弁(わきま)えていたからこそ銀次郎はとりわけ
出だしの3ホールを大切に考えていた。




1番、2番、3番と粛々(しゅくしゅく)と2パットでホールアウトしていく。
するとパットの感性が次第にフィットしてくるという。
粛々(ひっそりと静かなさま。厳かなさま)



極端なショートや、いわゆるノーカンが姿をひそめ、
カップ周りにボールが寄ってくる。
心に負担のかからないタップインでホールアウトし、
ゆとりをもって次のホールへと歩いていけるのである。



そんな流れの中から、やがてチャンスと遭遇し、1パットのバーディが生まれるのである。



「それがいきなりラッキーパンチでKOを奪ったりしたら、あとのゲームプランが崩れてしまいます」



とはいえ幸か不幸か出だしから、長いパットが1発で入ってしまったら、銀次郎は次の2番ホールからの3ホールを大切にした。



粛々と2パットを繰り返し・・・
感性をその日のグリーンに寄り添わせていった。
中部銀次郎

(><)
傾斜や芝目を把握しているにも関わらず、3m弱のパッティングでさえ、ショートしたりカップを2mもオーバーしてしまうという経験は、ゴルフをする者であれば誰でも経験しているでしょう。



私たちのレベルでいうところの「今日はなんとなくタッチが合うな」という感覚を、中部銀次郎さんは意図的につくっていたのでしょうね。



これがいいリズムやテンポとなって、ショットがつながり、18ホール終わってみたら好スコアだったということになるのでしょうね。
ki銀次郎

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