2013年4月9日火曜日

グリップ(The Grip)



誰にでも合う握り方というものはありません。
右利きの場合、左手の人差し指を右手の小指と薬指に通して握るインターロッキンググリップは、指の短い人向きです。

ジーン・サラゼンやジャック・ニクラウス、トム・カイトが使っています。
左手の人差し指と中指の窪みに左手の小指を巻きつけるか、人差し指の上に乗せるオーバーラッピンググリップは、広くゴルファーに使われている握りかたです。

しかしその形は多様です。ベン・ホーガン、アーノルド・パーマー、バイロン・ネルソン、ベン・クレンショー、サム・スニード、そしてペイン・スチュアートなどがその一例ですが、誰一人として同じ握り方はしません。

10本の指で握るツーハンド、あるいはテンフィンガーグリップは、ベースボールグリップとも呼ばれていますが、力の弱い、とくに女性やお年寄りに向いています。
しかしベス・ダニエルやアート・ウォールのようなトッププロもこの握り方で成果をあげています。

私は指が長いのでオーバーラッピングがしっくりきますが、この3つの握り方に共通して注意したいのは、左親指はクラブの真上に乗せないということです。少しだけ右側にズラします。

このほうがトップの位置でクラブを下から支えられるからです。この左親指の位置は、私が教えた最も大事なことの一つだと、バイロン・ネルソンが言っています。
もう一つ、どの握り方でも両手がお互いに触れ合い、一つに溶け合う感じが必要です。

握る強さを言えば、軽く、です。アーノルド・パーマーは強く握っていますが、あなたはアーノルド・パーマーではありませんかからね。
(ハーヴィー・ペニック)

グリップの解説に対して、このような文章表現をするのはハーヴィー・ペニックさんだけではないでしょうか。
とても的確で現実的で説得力があります。
こういう表現こそコーチ業の方は学ぶべきだと思います。
ki銀次郎

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