2015年7月29日水曜日

高校野球

◆第97回全国高校野球大阪大会▽準々決勝 大阪偕星学園3―2大阪桐蔭(28日・舞洲)
※スポーツ報知

春夏通じて甲子園出場経験のない大阪偕星学園が大金星を挙げた。昨夏に全国制覇し、史上初の大阪大会4連覇を目指す大阪桐蔭を準々決勝で撃破した。
2回まで3点を先制、投げては光田悠哉投手が7安打2失点に抑えて完投した。

想像を絶する練習に耐えた大阪偕星学園ナインが王者を倒した。山本セキ(せき)監督(47)は昨夏の全国覇者を下してドヤ顔だ。


「春に負けてから、桐蔭を倒すことだけ考えてやってきた。臥薪嘗胆(がしんしょうたん)です」と、今春の大阪大会決勝で1―5で敗れたリベンジに成功した。


采配が的中した。
山本監督は韓国プロ野球でプレーした後、2002年4月から10年5月まで岡山・倉敷高で監督を務めた。


元巨人の宮本武文投手らをプロに送り出した。
「選手のポテンシャルは低い。ただ、うちの方が桐蔭より練習している。それが自信になっている」。


追い込み期間は、深夜まで及ぶ12時間を超える常識破りの練習をしてきた。「東大、京大を目指す(生徒が勉強で費やす時間)ぐらいやっている。甲子園に行くためには常識」と力説。春季大会決勝のビデオは、朝食や夕食時などに100回以上も見て、一人ひとりを丸裸にした。



13年4月に此花学院から校名を変更した新鋭が熱血監督のスパルタ指導のもとで初の4強進出。大本命が消えた激戦区の主役に躍り出た。※スポーツ報知 伊井亮一
臥薪嘗胆=(将来の成功を期して苦労に耐えること。薪の上に寝て苦いきもをなめる意から。▽「臥」はふし寝る意。「薪」はたきぎ。「嘗」はなめること。「胆」は苦いきも。もとは敗戦の恥をすすぎ仇あだを討とうと、労苦を自身に課して苦労を重ねること。

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学生スポーツである以上は“学業優先” 1日12時間の練習への賛否はさておいて、人と同じことをしていたのでは、人と同じ結果かそれ以下の結果に終わってしまうが当然だろう。


大阪偕星学園の山本監督の勝利への拘り、努力、思い、すべてが“臥薪嘗胆”この言葉に集約されている。
私は少数精鋭だった大学のアメリカンフットボール部や、弱かった少年野球の監督経験があるので、“臥薪嘗胆”この言葉を使った山本監督の気持ちが痛いほど理解できます。


1999年、2001年の2回も甲子園に出場した東京都立城東高校硬式野球部OBに話を伺う機会があり、どんな練習をしていたのか興味があったので聞いてみました。


都立高校は、野球部だけのグラウンドはもっていない、校庭をサッカー部などと共有しているのは当たり前。
選手にしても、中学時代にシニアやボーイズリーグでプレーしていた選手は皆無。


なぜこのような学校が有名私立高校を破って東京代表として甲子園に行くことができたのか。
答えを聞くことができました。


年間150試合の練習試合を実行したそうです。
1年間の土日祝日が約120日、すべての日を試合をして更にWヘッダーを30回組むことになります。


試合を組むと、試合でしか経験できないシチュエーションが必ず出てきます。
毎回、打てた打てない、勝った負けたがはっきりするので、選手ひとり一人が努力を惜しまなくなります。


この時の城東高校の監督(コーチ)は素晴らしい!
年間150試合をこなす学校(チーム)は他に類を見ないでしょう。
またそれを実行(他校への交渉と試合を組む)したこと。

公立高校の教師(公務員)という立場、きびしい環境でチームを甲子園に導いた城東高校野球部監督こそ「コーチの神髄」と呼ぶに相応しい。


大学時代私を指導してくれた名取監督も、試合は勝っても負けても、試合が終わったあとに必ず行った先の大学校のグラウンドをかりて練習をしました。
私も少年野球を指導しているとき、試合に勝っても負けても試合会場からホームグラウンドまで選手をランニングさせて、戻ってからも練習するように心がけました。


人と違うことをするからこそ、違った結果を得る!
まさしく「コーチの神髄」

ki銀次郎

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