2015年7月30日木曜日

井上誠一のコース設計論と攻略ルート

――コース設計の心得――

私は日本の美しい自然の中でのゴルフ場設計の仕事に誇りを持っている。
この一生涯の仕事が安易な妥協で無になってしまう。


「井上のコースはこの程度か・・・・・。」と言われる。
そう評価されない為にも自分自身で常に納得のゆく仕事を厳選してきた。
井上誠一



第5章 バンカーの持つ意味と性格

~ミスショットには厳しく~

飛距離が出るプレーヤーが左のバンカーをクロスバンカーとして攻めて、それをミスして右に打ち出した場合は、2打でグリーンを狙うに非常に厳しいものが出てくる。


グリーン右手前70ヤード辺に突き出ている森が、目前にせまり、グリーンすぐ右手前のマウンドは、過酷なほど、フェアウェイ右からのショットをこばんでいる。



グリーンを直接狙うには、まず、森の上を越し、マウンドの左半分にボールを落とさなければならない。
全くアクロバットショットである。



さもなければ、森をさけて、フェードボールを打つより手はない。
いずれにしてもクロスバンカーとしての性格を克服しない場合は、非常に厳しいショットを強いられるわけだ。



このホールで、左のサブグリーンを攻める時には、フェアウェイ左のバンカーは、性格を変えることになる。
本グリーンを攻める時のクロスバンカーはここでサイドバンカーとなるわけだ。




本来の性格を変えない場合はフェアウェイのサイドバンカーとクロスバンカーを見分けるヒントとして次のようなことがいえる。


フェアウェイラインについていうと、打ち進む方向に対して、バンカーの向こう側がフェアウェイになっているものはクロスバンカーの性格を持ち、バンカーの向こう側がラフになっている場合は、サイドバンカーということが大体においていえる。



この見極めによって、攻める時の最良のルートも自ずとわかるというものだ。
本来の意味のクロスバンカーとしての性格をよく表しているものでは、東京ゴルフ倶楽部の2番、13番、福岡の古賀ゴルフ18番などがある。
井上誠一

(><)
この世で一番素晴らしいバンカーショットは、
バンカーに入れないショットである。
と本で読んだ記憶があります。

ki銀次郎

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