私が32年前、新入社員として紳士大手アパレルに入社したときの上司は、とてもポジティブで、物ごとを大きな視点で見つめ、細かく分析する仕事のできる人でした。その人はO主任。
私の配属先は、店舗数は一番多いが値入率が低く、利益の薄い部署でした。
残業は社内で一番多いのですが、ご存知のように営業会社はとにかく数字です。
入社1年目というのは、どこの部署に配属されても評価に差がつくほどの仕事などしていません。
私の評価は低くボーナスは同期と10万円以上も差があり、私はしょげていました。
そんな私にO主任はこう言ってくれました。
「目の前の仕事を一生懸命やる姿勢が大切なんだよ。評価は一時的なものなんだよ。お前がこの会社にいて定年まで同じ部署にいるはずがないだろう。他の会社にいくかもしれないだろう。どこの部署へいってもどんな会社にいっても一生懸命仕事に向かうクセをつけておくことが大切なんだよ。もしお前が出世したいなら、3年早く係長になることよりも、5年早く部長になることを考えて仕事をしたり、物ごとを考えろ!」
といって励ましてくれたことを覚えています。
O主任は曲がったことが大嫌い、理不尽なことが大嫌い、歌も上手いし、カッコもいい、ポルシェに乗っていて、とても粋な人でした。
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