プロも唸った
伝説のアマチュアが
やさしく寄せる
アプローチの極意を伝授
~マナーはひとのためならず~
中部銀次郎がゴルフを始めたのはまだ小学生の頃。
脆弱な少年に医者が散歩を勧めたことがきかっけで、父・利三郎がゴルフ場に連れ出したのである。
利三郎が銀次郎に口すっぱくして教えたのはゴルフの技術より、
「他人に迷惑をかけるな!」
ということだった。
他人がプレーしているときには木石のようにじっとしていろ、決して音をたてるな。
飛球線上に立つことなど、ご法度中のご法度。
バンカーは均して出るのが当たり前。
ディボット跡やボールマークを直すのも、己の尻を拭くがごとく当然の仕儀。
ボール探しは5分まで。
それ以上の未練は醜いし後ろの組に大迷惑。
「中部さん、そんなにマナーのことばかり注意されて窮屈じゃなかったんですか?」
今から考えれば、大の大人の中にジャリ一匹紛れ込んだのですから、あれくらい言われて当然だったと思います。
自分はそもそも迷惑な奴なんだと、そんな自覚の中から始ったような気がします。
「そもそも迷惑な奴ですか・・・・・」
「そんな風に考えたらボクなんか委縮しちゃってゴルフになりませんよ」
とんでもない!
父にマナーのなんたるかを叩きこまれたことは、後年私のゴルフの大きな武器になった気さえします。
「マナーが武器?」
マナーを守り、自分自身を戒める。
それはすなわちセルフコントロールの鍛錬にもなるというのが、中部が辿りついたマナー観だった。
マナーは他人のためならず!
己を律し、精神のバランスを図ることは、巡り巡ってよいスコアで回ることにもつながるのである。
中部銀次郎
(><)
全てのゴルファーは、少なくとも「良いスコア」を目指してプレーしているはずだ。
しかし、ここの文章通りにマナーがスコアに直結していることに気づいているゴルファーは少ない。
例えば、セカンド地点で前の組がグリーンでプレーしていて、直ぐにセカンドショットが打てない場合、心情的には「遅いなぁ~」という気持ちが自然に湧いてきてしまうであろう。
前の組の人がラインを読む仕草や、グリーンを離れる歩き方を見ただけでイライラしてしまい、結果自分のショットにミスが生じるのである。
そんな時にフェアウェイに残っているディボット跡に目土をすると、前の組の仕草は見ないで済むし、見ないからイライラしない。ディボットに複数の目土をすることで体が冷えない、特に冬場は。
したがって自分は平静の状態、もしくはそれ以上に冷静になってライを見る余裕ができたりして、ナイスショットに直結するのである。
「当たり前の行動」には利点がたくさん詰まっていることを理解していいスコアを目指していただきたい。
ki銀次郎
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