プロも憧れた伝説のアマチュアゴルファーは、
こうして強くなった!(中部銀次郎)
“過ぎたるは逆ダマのもと”
中部銀次郎は徹底してハザードを避けた。
「そういうものに捕まって失ったスコアは回復が容易じゃありませんから」
「しかも焦って取り返しに行くと、さらに大きなしっぺ返しがありますから」
左OBを嫌って右を向けば向くほどボールは吸い込まれるように左OBに消えていく。
右の池は勘弁してくれと左を向いたのに水面に波紋を作ってしまう。
「それは避け過ぎるからじゃないでしょうか」
人間の体には思いの他鋭いセンサーが備わっている。
避け過ぎるとそれを察知する。
異常に右(左)を向きすぎているなと察知すると、無意識に体が反応し始める。
これは何とか矯正しなくちゃいけないなと・・・
その結果スウィングが歪み逆ダマが出てしまうのだ。
「つまり避けようとしすぎて避けられなくなっているんです」
中部銀次郎の経験によればハザードを避ける時、アドレスの向きの限界は“3度”までだという。
その範囲なら体は異常を感じない。
3度という角度をきっちり測定することは不可能である。
要するにほんの少しでいいということだ。
ほんの少しただしきっちりとハザードを避け、正しくアドレスした時点で逆ダマは未然に防がれているのである。
中部銀次郎
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