プロも憧れた伝説のアマチュアゴルファーは、
こうして強くなった!(中部銀次郎)
“ゲンを担ぐ”
中部銀次郎の現役時代の勝負服は、白いシャツに紺のスラックスと決めていた。
スパイクは少なくとも1ヶ月以上履き慣れたものしか試合には使わなかった。
ロッカーは端から2番目、ボールは5番を使い続けた。
「いつもと違う行動を取ると心に漠然とした不安が生じますから」
もし、違う行動をしてしまったら、ほんの些細な違和感かもしれない。
しかし容易に解消することができないしこりとなって、一日のゴルフを支配する恐れがある。
だから中部銀次郎は、できる限り同じパターンを判で押したように繰り返した。
中部銀次郎にとってゲン担ぎは、根拠のない神頼みや縁起担ぎではなかった。
「つまるところ、ゴルフは技術よりも心のありようで大きく左右されるゲームですから」
精神の安定を図り心の負担をなるべく軽くする。
そんな心がけの方が何百球練習するよりいい結果に結びつく。
そういう経験則を中部銀次郎は知り抜いていたのである。
中部銀次郎
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