2013年6月4日火曜日

Down the Fairway(ボビー・ジョーンズ)

ダウン・ザ・フェアウェイは1927年、ボビー・ジョーンズが25歳のときの出版されたものである。


ボビー・ジョーンズは、ゴルフ界における最高のショットメーカーのひとりであると呼ぶ以上の、一種特別な存在である。

過去、ニューヨークのブロードウェイをパレードして迎えられたアメリカのヒーローが5人いる。

第一次大戦後、ヨーロッパ戦線の英雄パーシング将軍が帰国したとき。
大西洋を単独横断したリンドバーグ。
第二次世界大戦の英雄アイゼンハワー将軍の凱旋。
宇宙飛行士のジョン・グレン。
そしてボビー・ジョーンズ。しかし1926年と1930年の二度にわたってパレードしたのはボビー・ジョーンズただ一人。
このパレードで彼が迎えられたのは、全英オープンに勝ったからであるが、それだけが理由なら、彼よりも前にウォルター・ヘーゲンがすでに二度、全英オープンで優勝している。

ウォルター・ヘーゲンが勝ってもパレードは計画されず、ボビー・ジョーンズの勝利には二度までもパレードが組織されたのは、なぜだろう?

この辺りにも、ボビー・ジョーンズというゴルファーに大してアメリカ人が抱いていたイメージが一種畏敬のこもったものであったらしいことが見てとれよう。

そしてボビー・ジョーンズの物語は、フィクションよりも劇的ではるかに興趣に富み、この現代的なゲームの中でのみ歌われる青春の頌歌なのである。

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